中村天風財団(天風会)

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スタッフの安倍さんにインタビュー

土曜行修会

今回はスタッフの安倍敏明さんに、お話をうかがいました。
安倍さんはオンライン土曜行修会では、レッスンを担当されています。

 

――安倍さんは、ふだんは仙台の会で活動されているんですね。

 

安倍 そうです。リアルのときから、中村天風財団主催の土曜行修会のスタッフもしていました。

 

――仙台から東京の天風会館まで通っていたんですか?

 

安倍 はい。朝一番の新幹線でくれば行修会には間に合うんですが、会場設営を手伝うために、前泊していました。それを思えばオンラインは楽ですね。会場まで往復6時間ぐらいかかっていたのが今は0分です。それに交通費も宿泊費もかかりませんから(笑)。

 

――オンラインで運動法などを指導するとき、特に気をつけているところ、工夫しているところは何でしょうか?

 

安倍 中村天風財団から出版されている「身体を磨く」という本の写真を使い、ポイントを絞って説明するようにしています。参加者の皆さんと会話するときなどは、意見を言っていただくように心がけていますが、それは私の経験からきています。

 

――経験といいますと?

 

安倍 私がはじめてオンライン行修会に参加したときのことですが、そのとき私のデスクトップパソコンには内蔵カメラが付いておらず、向こうの画面を見るだけでした。ですから、テレビ番組を見るように、ボーッと見ていました。その後、カメラを購入して参加したら、画面に映っているスタッフから話しかけられました。その瞬間、臨場感が一気に増して、私は会場で参加しているときのような緊張感に包まれたんです。その感覚はとても大切だと思いました。

 

――なるほど。オンラインだからといって、受け身で参加してはいけない、という教訓ですね。

 

安倍 そうですね。ですから、私は指導するとき、オンラインの双方向性を常に意識しています。

 

――オンライン行修会がはじまり、1年近く経過しましたが、ご自分の教え方の変化がありましたら、教えてください。

 

安倍 リアルのときにご指導させていただくときと違い、よりポイントを絞ってお伝えするようになりました。それに、さきほども言いましたが、一方通行にならないように、参加者の皆さんからも、ご自分が感じたポイントなどを言っていただくようになりました。

 

――zoomのブレイクアウトセッションを使った指導方法はいかがですか?

 

安倍 人数が少ないので、参加者個人にあった具体的なアドバイスができ、とても良いと思います。

 

――オンラインで学ぶ人にアドバイスはありますか? 「画面を通しての練習はもどかしい」とか「運動法がよく覚えられない」という声もあるようですが。

 

安倍 意思疎通が大切です。わからないところは、遠慮なく具体的に質問してください。それと、ご自分で練習される場合は、ただ漫然とやらないで、オンラインで学んだポイントを意識しながらおこなうと良いでしょう。

 

――教えを早く身につけるコツのようなものがあれば、教えてください。

 

安倍 何事も継続が大切です。すぐに結果がでなくとも、あきらめずに継続していきましょう。そのためには、自分の生活様式に心身統一法をうまく取り入れる工夫が必要です。

 

――安倍さんは、日常生活において心身統一法をどのように実践しているのでしょうか。

 

安倍 何か大切な判断をするときは、安定打坐をしてから結論を出すようにしています。ただ誤解してほしくないのですが、「安定打坐をして解答を得よう」ということではありません。それでは雑念になります。安定打坐をして心を空っぽにすると気持ちが定まり、決断を下しやすくなる、ということです。それと、自分の心の中に何かマイナスのことが思い浮かんだら、それを阻止する具体的な行動を必ず取ります。たとえばクンバハカをするとか、プラナヤマの呼吸法をする、ということですね。そして、そのあとは、そのマイナスのことは忘れるようにしています。

 

――安倍さんにとって、心身統一法とは何でしょうか。

 

安倍 自分を磨く手段であり、心のよりどころであり、生活信条です。そして、心身統一法をおこなっていれば絶対大丈夫という信念です。

 

――ありがとうございました。

 

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