中村天風財団(天風会)

MENU

スタッフの成島さんにインタビュー 

土曜行修会

今回はスタッフの成島由海さんに、お話をうかがいました。
成島さんはオンライン土曜行修会では、実技の指導を担当されています。

 

――成島さんも、リアルの土曜行修会から引き続きスタッフをされているんですね。

 

成島 そうです。

 

――オンラインで運動法などを指導するとき、特に気をつけているところ、工夫しているところはありますか?

 

成島 参加者の皆さんに見やすいように、自分の全身が映るように心がけています。特に注意してほしいところがあれば、ズームにして拡大してわかりやすくしています。たとえば養動法のときは、手の印の形が見えるようにして、あぐらを組むとか。

 

――オンラインで学ぶ人たちに、何かアドバイスはありますか?

 

成島 ブレイクアウトセッションの指導についてですが、私の場合は、前半40分は運動法とひとりマッサージの実習で、後半20分は質疑応答の時間に使っています。その時間の中で全部を覚えられないと思いますので、一つでも二つでも三つでも持ち帰り、次回はその復習と、新しいことを覚えるというふうにして、1年ぐらいかかる覚悟を持って取り組んでほしいと思います。

 

――成島さんも、運動法を覚えるのに長い時間が必要でしたか?

 

成島 私は毎週、リアルな日曜行修会に参加していましたが、それでも1年ぐらいかかりました。オンラインに参加する皆さんには、できれば財団が出している運動法の本やDVDを見ながら、毎日練習することをおすすめします。

 

――成島さんは鍼灸・マッサージがお仕事だとお聞きしましたが、心身統一法が仕事に生かされていることはありますか?

 

成島 そうですね。患者さんやスタッフに、消極的な言葉を使わず、聞いていて勇ましく感じるような言葉使いをしていますが、これは中村天風の教えです。施術のとき、受け付けの電話やメール、会計のときなど、間違いがないように一度クンバハカをしてはっきりした気持ち、意識明瞭で対応するようにしています。

 

――なるほど。そういったことは、すべての仕事に共通する大切なことですね。

 

成島 はい。私自身は朝の9時から夜の9時まで、食事や休憩なしでも、水分補給やプラナヤマの呼吸法で活力を取り入れ、颯爽と仕事に立ち向かえています。その一方で、患者さんやスタッフには思いやりの気持ちで接しています。

 

――鍼灸やマッサージのお仕事は、相手に自分の気を与えるという印象があるんですが。

 

成島 そうですね。取られっぱなしはまずいので、こちらの養生も必要です。食事や栄養、運動、睡眠、クンバハカやひとりマッサージをしっかりやります。特にクンバハカはストレス改善に効果があります。

 

――お仕事のことはよくわかりましたが、それ以外の日常生活において、成島さんは心身統一法をどのように実践しているのでしょうか?

 

成島 教えられたことはたくさんありますが、毎日できることを続けています。何かの理由で休んだときは、できないから駄目だ、と思わずに、また明日からやります。昨日より今日、今日よりも明日が良くなるように、自己研鑽を怠らないようにしています。

 

――具体的には?

 

成島 朝礼とか安定打坐はもちろんですが、中村天風のCDを聴いたり、著書や誦句集を読んだり。クンバハカはいつどこでもやっています。電車の中、エレベーターを待っている間、エスカレーターで立っているとき、歩いているとき。どこでも練習できます。気がついたら2、3回深呼吸して活力を取り入れています。テレビを見ているときや、起きた時や眠る前にベッドの上で養動法をしてみたり。たとえうまくできなくても、やってみるという気持ちが大切です。

 

――心身統一法を学ぶ上で、早く身につけるコツのようなものがあれば、教えてください。

 

成島 毎日コツコツとひたむきに、無邪気にやることですね。効果が出ることを焦らないで、倦まず弛まず、続けることが大切です。運動法に関して言うと、鏡や窓ガラスの反射などを利用して、自分の姿を映して客観的に見るのが良いと思います。

 

――成島さんにとって心身統一法とは何でしょうか。

 

成島 活きる活力を取り入れて、溌剌颯爽と生命活動を続け、感謝と歓喜の感情を持って幸福感や情味を味わい、利他の心で世間を活きることです。

 

――ありがとうございました。

 

 

オンライン土曜行修会レポートへ戻る


土曜行修会TOPへ戻る

topへ